広尾の未来を明るく照らす！「星屑昆布」
今回の信金さんは、広尾支店 兒玉支店長・今野さん。(写真左から、兒玉支店長、保志漁業部 保志さん、今野さん）
兒玉支店長、今野さんのオススメは、【万能調味料 「星屑昆布」（北海道広尾町）】
豊かな海に恵まれた北海道広尾町では、天然の日高昆布が、何世代も変わらない漁法で収穫されています。広尾町の三代目漁師である保志さんは、広尾産昆布が、他産地の昆布とは違った特徴を持つことに着目。柔らかく、少量でも短時間で出汁が出て、煮てもおいしい！
そんな個性を活かしつつ、和食・洋食を問わず使える「星屑昆布」を開発しました。
「星屑昆布」は、広尾産の昆布を粉砕して粉状にしたパウダー昆布。調味料としても、出来上がったお料理へのちょっとしたアクセントにも、使い方は様々です。
「『星屑昆布』には、昆布を出荷するときにできる切れ端を活かしています。昆布を調理することに馴染みのない人でも使いやすく、昆布の美味しさを引き出せるかたちにしました。活用しきれていなかった端材を商品にしたことで、漁師にとっては新たな収入源になったことも、昆布漁を続けていくための一歩になりました」と保志さん。
粒の形状も、研究機関と連携しながらテストを重ね、昆布の良さが最も活きる１．５ｍｍ幅に。
「お肉やチーズ、きのこは、昆布のうまみ成分と相性がぴったり。豚丼に振りかけるのが、最近のオススメです。パスタなら、ボロネーゼやジェノベーゼなど・・・ソースを作る段階で混ぜてもいいですし、上に振りかけるだけでも、美味しさ倍増です。変わり種だと、星屑昆布パンケーキ！生地に昆布を混ぜ込む、地元高校生のユニークなアイディアです。意外な組み合わせですが、これも美味しいんです」。
ほかにも、帯広市内のフレンチレストランでは「星屑昆布×バター」が大人気。ちなみに信金さんは、お醤油に混ぜて、焼いた長芋にかけるのがお気に入りです。
星屑昆布が生まれた背景には、「漁師にとっても、まちにとっても明るい未来」をつくりたいという保志さんの熱い想いがあります。
「漁師の高齢化などで担い手が減り、昆布漁は縮小しつつあります。それで、昆布乾燥機を導入して作業効率を高めたり、『星屑昆布』で端材を付加価値化したり・・。伝統を大切にしながら、昆布漁を長く続けていくための工夫を凝らしています」。
【▼新しく導入した昆布乾燥機・星屑昆布を製造するための破砕機】
保志さんは漁師でありながら、広尾町の有志で立ち上げた「ピロロツーリズム推進協議会」を支えるひとりとして、まちの魅力を伝えています。取材当日、シンガポールから視察に来られたお客様が、広尾町の特産品を主役にしたBBQを楽しむ姿が。
「地元で活躍する異業種の方と連携して『昆布漁師体験ツアー』を行っています。他にも、広尾町の良さを知って体感してもらえるような、まち全体が活性化する"仕掛け"をどんどん進めています」。
星屑昆布が生まれる場所は、熱意と笑顔にあふれていました。
【▼ツアーなどでも活用される、おしゃれなギャラリー】
保志漁業部・ピロロツーリズム推進協議会は、２０２３年３月、漁師の甲子園ともいわれる大会（※）で農林水産大臣賞を受賞。昆布の高付加価値化や、観光と連動した、まち活性化の取り組みが評価されています。
昆布漁の未来を明るく照らす、新しい万能調味料『星屑昆布』。
星屑昆布をきっかけに、次世代の「広尾産昆布」の魅力を体感してみませんか？
（※）第28回全国青年・女性漁業者交流大会（全国漁業協同組合連合会主催）
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▼ピロロ企画
ピロロツーリズム推進協議会が運営（ホームページはこちら）
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▼星屑昆布のパスタ、昆布の風味がおいしい！
▼星屑昆布の拠点は、これからも人が集まる仕掛けを充実させていくのだそう！楽しみです。
