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つくり手の想い とかちの味力 技術・魅力にせまる

Vol.2 十勝の牛肉

Vol.2 十勝の牛肉

味にも肉質にも妥協しない・・最高の牛を育てる秘訣は、牛とまっすぐ向き合うこと。
日々愛情を込めて牛を育てる、生産者のこだわりに迫ります。

Episode 03 真の国産和牛を目指して

本当においしい和牛は、脂の味がウマい!

牛肉と聞くと誰もが思い浮かべるほどの絶対的な存在、黒毛和牛。

脈々と受け継がれてきた伝統と、日本独自の肥育技術で作られる固有の牛です。全国各地に有名産地がありますが、実は十勝も、毎年5万頭以上の黒毛和牛が出荷される一大産地なのです。

中でもみのり牧場は、強いこだわりを持つ黒毛和牛の生産者。こちらで生産されている300頭の牛たちは、すべて雌牛。最高ランクのA5規格で、芸術的に美しい霜降り肉でありながら、オレイン酸値が高く脂が軽やか。赤身部分はもちろんですが、サシの部分に「味わい、うま味」をしっかり感じる、独特のおいしさと風味があります。

「最近、サシの強い牛肉はちょっと苦手...」という方にこそ食べてほしい黒毛和牛です。このお肉を食べると改めて、本当においしい牛肉とは脂(サシ)が美味しい牛肉なのだと実感いただけると思います。

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とにかく牛がいとおしい!

みのり牧場の島﨑ご夫妻は、とにかく牛が大好き!

牛舎に入っていくと、牛たちはみな安心し、リラックスして嬉しそうに近寄ってきます。
「牛の鼻先に頬を寄せ、牛の鼻息で体温の変化が分かるくらいの関係性です」となごやかに話す島崎さん。いつも近寄ってくる子(牛)が側にこないと、どこか具合が悪いのかしら...とすぐにわかるとのこと。

限りある日々を生きる牛たちに対し、"どれだけ生きたか"ではなく"どう生きたか"、を重視する考えのもと「牛の為になることであれば何よりも優先するし、次の世代の牛達を十分に養える、高級な牛肉を生産することが目標です。」

と語る穏やかな口調の中に、深い決意を感じました。

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オリジナルの餌で、4カ月から育てるこだわりの牛たち

35年前は酪農家だった島崎さん。生産調整をきっかけに、雌の黒毛和牛肥育を始めました。

手探りの中、上手な先輩農家をいくつも視察して島崎さんが気付いたのは、輸入とうもろこしなどを配合して栄養素が調整された配合飼料を極力使っていないこと。彼らの多くはエコフィード(*注1)と言って、食品残渣を利用して作られた飼料を使っていました。エコフィードを駆使して生産者自ら作った餌で育った、そんな牛のお肉は全く別物だった、と島崎さんは語ります。

そんな先輩方の背中を見た島崎ご夫妻も、自分たちの牛にとっての最適な餌、そして最適な育て方を探り始めました。

1:食品残さ等を利用して製造された飼料。食品リサイクルによる資源の有効利用のみならず、飼料自給率の向上等を図る上で重要な取り組み


一般的に牛肉の味は、血統××飼育環境で決まるといわれています。

みのり和牛の美味しさの秘密は、なんといっても乳酸発酵飼料です。輸入穀物が配合された飼料は使用せず、グループ会社の大地牧場が製造した北海道産原料の乳酸発酵飼料で育てます。

乳酸発酵飼料とは、蒸気で蒸した北海道産の飼料用小麦、米、大麦を、ジャガイモ加工場で出るマッシュポテトや豆腐工場のおからと混ぜて乳酸発酵させたもの。この餌に、ヘイキューブ(成形した乾草)や自家生産のデントコーンサイレージなど、月齢に応じて特に必要な栄養素を加えています。

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「牛は忠実で、胃袋に入ったものを全力で消化しようとします。だから、消化しやすいものを与えることで、牛のストレスが軽減されるのです」と島崎さん。

餌を作る手間ひまはかかりますが、消化の良い餌を与えることで牛の内臓は健康になり、それによって肉質が向上していくのです。

また、牛の育て方にも強いこだわりがあります。

一般的な畜産農家では、8ヶ月齢の仔牛を仕入れて肥育を始めますが、1日でも早くこのオリジナルの餌を与えたいと、4カ月齢の仔牛をわざわざ群馬県から導入しているのです。
導入後10日間は、個別管理をして個性と体調を確認。育成牛舎では、4頭の仲間と同じ部屋になります。一緒に暮らし始めると、牧場を卒業するまでメンバーは替わりません。これが、牛のストレス軽減対策にもなっているようです。飼養頭数も増やさず、一日に何回も職員が牛舎の中を歩いて牛の様子を確認。食べ散らかした餌も、食べやすく整えます。

「一番重要なことは、牛と過ごす時間を大切にすること」と、島﨑さんは話します。

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手間ひまがおいしさを作る


豚のバラ肉はお料理などに重宝されますが、牛のバラ肉は脂が強く、なかなか扱いに困る部位。

しかし、写真の通り、みのり和牛のバラ肉は、赤身とサシがきれいに交差して本当においしそうでしょう?これだけ脂が乗っていても、融点が低く質の良い脂なので、食べても胃もたれしにくいのです。

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ステーキ肉などももちろん絶品なのですが、人気は赤身のミンチ肉。ネックやスネなどを、部位ごとに分けてミンチにして販売しています。

「子供には、生産者の顔が見える牛肉を食べさせたい」と願うご家庭から、支持されています。

国産飼料で「真の国産和牛」を作る。みのり牧場からお届けする、こだわりの美味しい黒毛和牛を召し上がれ。

おすすめレシピ

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みのり和牛三角バラ肉のビーフサンド にんにくバター風味

サシがしっかりと入った美しいお肉ですが、脂はサラッと軽くて驚きました。焼いても硬さがあまり出ないので、歯切れも良く、とても食べやすいです。

ピリッとにんにくが効いたバターを塗るだけの、シンプルなサンドイッチですが、お肉の旨味と相まって、もう一切れ...とついつい手が伸びてしまいます。今回はお肉にレモン汁をふりましたが、刻んだハーブを和えるのもおすすめです。

<材料>

三角バラ肉
200g
小さじ1/2
こしょう
少々
レモン汁
小さじ2

食パン(10枚切またはサンドイッチ用)
4枚
バター
大さじ1・1/2
すりおろしにんにく
小さじ1

<作り方>

(1)

バターは室温でやわらかくし、すりおろしにんにくを加えてよく混ぜる

(2)

食パンをこんがりと焼き、片面に(1)のニンニクバターを塗る。

(3)

表面加工のしてあるフライパンを中火で熱し、室温に戻した牛肉をのせて、表面にカリッと焼き色がついたら、上下を返し、色が変わるまで焼いて取り出す。

(4)

(3)の肉に、塩、こしょう、レモン汁をふってあえる。

(5)

(2)の食パンを2枚1組にし、(4)の半量の肉はさむ。残りの一組も同様に肉を挟む。

(6)

具と食パンがなじむまで少し置いてから、4等分に切り分けて器に盛りつける。


ともながあきよ さん

フードコーディネーター/日本茶アドバイザー

"「食」で日常を最高に豊かに"を軸に、Web媒体、新聞、フリーペーパーを中心に料理スタイリング・レシピ作成に従事し、携わったカタログ・会員誌は200冊近く。ほっとする家庭的なフードスタイリングを多く手掛ける。また、食品メーカーでの調理指導・レシピ作成指導を4年担当し商品の魅力を最大限に広げるアレンジレシピに定評がある。

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